2006.04.14
春のアニメ新番インプレッション
・・・とは言っても、周囲の達人クラスの方々に比べると、私なぞは慎ましやかなモンでして。「夢使い」「西の善き魔女」の2作品だけですけどー。
じゃ、まずは「夢使い」。いわゆる「原作厨」の私としては、まず、OPの出来に納得が行かねぇorz。・・・コレさ、原作ロクに読まないで作っただろ!?と邪推したくなるくらい、微妙ですよぅ。動かない、テンポ悪いのはもとより。橘一がやたら出張っているのは、明らかにおかしいし。「遊ぶ」シーンは、CGとか使ってもっともっとカッコ良く作れたと思うし。逆に、曲のイメージに合わせて、あえて控え目な演出を狙ったのなら、塔子の左目とかは外せないポイントだと思うし・・・。
あ、念のため申し上げておきますとね。原作で「ないのがいいんです。あるとダメです。“巨乳”とか呼ばれている人々は地球の外へ出ていってください」等の数々の金言を残した橘一を、否定するつもりはこれっぽっちもありませんよ?
ま、単に私の期待が大きかった分の反動ってことで、客観的に見ればそんなに悪くないのかもしれませんけど。それでも、「ふた牛」や「マイメロクルー!」、果ては「ハルヒ」等のネ申OP・EDと比較してしまうとね・・・。
本編については、原作の雰囲気を残しつつ何とか1話完結にしよう、という努力の跡がうかがえます。そのためのアニメ版オリジナルストーリーなのだろう、というのも理解できます。・・・でもね、原作の「ディスコミ(精霊編)」と「夢使い」とからちょっとずつ設定やらストーリーやらを引っ張ってきてつなぎ合わせて、凝縮したのに密度が低くなるってのは、何と言うか物理法則に反しているよなあ、とw。
あのてるてる坊主のデザインも、全然植芝っぽくなくて違和感が拭えないし・・・。例えば、「顔が無い」方がまだソレっぽかったような気がしますけど。話の流れから言っても、願いが叶っていないってことなら、むしろそれでいいんですよね?あるいは、やっぱ基本はメカニカルなクリーチャーかと。
それはそうと、いきなり第1話から「国産」じゃない、ってのもなあ。業界の現状の深刻さを、改めて思い知らされますよ。
・・・ってことで。正直、「ソレを言っちゃあ、お終ぇよ!」とは思うのですが、アニメ版を観て少しでも興味を持った御方は、ぜひ原作を読んでみることをオススメしますよ、とあえて言わせてください。アフタヌーンKCで、「ディスコミュニケーション(精霊編)」全3巻、「夢使い」全6巻がそれぞれ発行されています。
ただし!ご忠告差し上げておきますと、これら原作は、はっきり言ってド変態な内容ですよ?少女愛、少年愛、同性愛、自己愛、近親愛、機械愛(?)、等々、これでもか!ってくらいのタブーとフェティシズムとエロチシズムの盛り合わせに加えて、民俗学やら心理学やらのテイストと、特撮ヒーローモノのノリとが混ざり合った、実に倒錯的な世界です。・・・読み手を選ぶとは思いますが、ハマれば病みつき。
( ゚Д゚)ノ もはや、それアニメの感想じゃねえじゃん。
・・・。うん、ゴメンなさい。
では、次。「西の善き魔女」ね。えっと、折笠富美子さいこう!!ヽ(゚ ∀゚ )ノ
以上!
・・・嘘ですよ。あ、いや、「折笠富美子さいこう」はホントですよ。とにかく、テンポが速くて、それでいて見せ場の演出はしっかりしていて、安心して観られると思いました。個人的には、「秘密の花園」な学園編が実に楽しみです。それと、早くアデイルの本性が見たいです。(0゜・∀・)
んで、さっきと同じようなことを言って恐縮ですが、これまた原作を読むことをオススメします。中央公論新社のC-NOVELSですが、今なら文庫版もありますしね。それと、ブレイドコミックスの漫画版も、大変出来が良いです。絵柄も話運びも、いかにも「少女漫画」!って感じで、トキメキます(ぉ
最後に余談ですが。この「西魔女」のWEBラジオで、「レアンドラの胸のあたりがチェバイアット!って感じ?」発言には吹きましたwww。