2010.02.05

皇女で幼女じゃしかたない

身命を賭してお仕え申し上げる所存。今すぐ俺も、どっか北の僻地へ左遷されたい。そして鳥と暮らしたい。ええ何の話かと言いますと。某知人に影響されて、一気に既刊を揃えたのです。

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「翼の帰る処」(著:妹尾ゆふ子、幻狼ファンタジアノベルス)

だーかーらー引越し前に荷物増やすなっての俺!いやしかしこのシリーズが面白くてですね。最初書店で1、2巻を買ってきた……と思ったのに、よくよく見たら「1の上巻」と「2の下巻」でさ。まあいいやとばかりに、まず1の上巻読んでみたら俺の好みに直球ド真ん中、すっかりハマってしまっていてもたってもいられず。
先週末に日本橋~梅田界隈を歩き回って、やっとこ全部揃いました。小説を求めて本屋巡るのは本当に久しぶりですわあ。現在ほどにはマリみて在庫が世の中で潤沢じゃなかった頃、「ウァレンティーヌスの贈り物」だか何だかが何処にも置いてなくて、10ヶ所以上本屋を探し回ったのを思い出しました。
ちなみに今回の「翼の帰る処」は2の上巻がなかなか見当たらず。結局、梅田地下ブックファーストの漫画売ってる所でようやく発見。あすこはかなり腐な方々御用達な品揃えになっていたりしますので、ここ数年は全く行っていなかったのですが。
いやそりゃさ。WEB通販を使えばいいってのは分かんのよ。ただ俺は諸々の事情によって、尼をなるべく利用したくないってのもあって。本買うなら書店の通販を使うつもりでしたが、まあとりあえず足で探してみよっかなという次第で。
で、肝心の作品について。あらすじ等は作者の方のサイトをご覧ください。何となく名前に見覚えがあるなあと思っていたら、昔買ったミンサガの小説書いてた方でちょっとびっくり。縁があるなあと。
ネタバレしないように簡単に個人的な感想を申し上げますと。陳腐な物言いでホントに恐縮ですが、「正統派ファンタジー」という位置づけで良いのではなかろうかと。辺境の地で生活する人々の姿に妙なリアリティを感じさせられる、厳しさの中にも温もりのある魅力的な世界が描かれていますっとかそういうことはどうでもいいんだ!14歳の勝気な皇女さま。それ以上の言葉は俺たちの間に必要ない、だろ?まあ、14は幼女じゃないかもしれんけど。
とか言いつつ、俺はどっちかっつーと1の下巻で登場する娘の方が好みですし?もっと言えばですね、何だかんだで本作中一番守ってあげたくなるヒロイン的存在は。36歳主人公、隠居願望持ちの虚弱体質なイケメンおっさんだから困ります。いや嘘じゃねぇんだって!疑うならば、是非ともご一読を。