2009.06.15

クール・ザ・レバー

さあていよいよ、夏コミ(C76)への参戦が現実的になってきましたよー!……と意気込んだのはよいのですが。当然それまでに帰国する気でいたところ、職場で色々と調整してみた結果どうやら俺、自腹切って一時帰国するしかないらしく。こりゃ8月までに相当節約しないとなあ、当分の間レストランで外食はおあずけだなあと思っていたら。
珍しく上司がメシ食いに連れて行ってくれるという話があったので、これ幸いと行ってまいりました。

Cucumber_Soup.jpg

写真は、キュウリの冷たいスープです。サワークリーム(?)と、刻んだイチゴ入り。……こう、何つーか不思議な味でした。素直に美味いと言い切れないもどかしさ。色どりは綺麗。てかこれ、ぜってー見た目を優先させただろー?トマトじゃなくてあえてイチゴを使ったあたりに、シェフの(余計な)コダワリが感じられます。しかも「本日のスープ」がこれ一品のみという恐るべき自信を見せつけられては、こちらとしてもにこやかに完食する他ありません。
さて、当日は上司以外にも職場のメンバー数人が参加しておりまして。例によってこういう場での話題に著しく乏しい俺、仕方なく「ええと、この夏のバケーションには、コミック祭りに参加するために日本に帰ろうと思うんだ、これから原稿作業だよ」みたいなことを言ったですよ。そしたら、連中のうちの一人が。
「おお、ユー絵を描くのか!」「実は僕のガールフレンドもアートをやっていて、油絵とか彫刻とかを市内のギャラリーに展示したりしているんだ。よかったら一度、彼女にユーの作品を見せてやったらグッライディアだと思うんだYO!」
俺 ( ゜д゜)
……。
「ノ、ノ、ノ、ノノノノノォーッ!?」
待て待て待て待て。マジでこんな→( ゜д゜) 顔になってましたわ俺。肝を冷やすとはまさにこの事、あと少しで泣いちゃうところでした。忘れちゃいけねえ、ここは異国の地だってことをよ。
いやあんね?確かに。俺らの業界だってバカにしたモンじゃないす。たとえばpixivの一部とかさ、あるいは「ジャンル:創作少年、創作少女」で頑張っていらっしゃる方々とかさ?「アート」と呼んで一向に差し支えない、その名に恥じない作品を発表されている人たちだって数多くいらっしゃいます。でもね。
俺のは違うじゃん?上手く言えないですけど、そりゃ決して手を抜いているワケじゃない、一生懸命やっていることですけど、やっぱ違うじゃん?ほら、言うなれば。弱小少年野球チーム「海鳴フェレッツ」(仮)所属の少年けい君(仮)。「おいらもいつか試合に出てえなあ」と思いながら素振りをしている万年補欠の少年けい君(仮)の所に、突然メジャーリーガーがやってきて。「おー、お前も野球やってんのか」「で、どんくらい打つの?ヤンキースの7番くらいは打つ?どうよ、今度一緒に練習しねえ?」とかって聞いているようなモノでしょーが。次元が違うとかそういうレベルですら無ぇ。
結局、「同人活動」っつー概念を説明すんのにかなりの時間と労力とを消費しました。今更ですが、こっちで「趣味で絵を描いている」ってのは、ものっそい本格的な芸術活動をしている人を指すのねー。考えてみりゃ、コミケ申込サークル数やpixiv登録者数を参考にすると、日本のヲタ界隈には軽く万を超える単位の「絵描き」さんがいらっしゃるというのは、世界的に見ても凄いことなのかもしれんなあと。だからね、軽率な表現規制とかしたらアカンのよ、この勢いに水を差しかねないのよってことを、お上は何んにも分かっちゃいないのね。
さておき俺は、上記の流れのおかげでメインディッシュに何食ったかとかさっぱり記憶に無いっす。あー、怖かった。精神的ダメージの所為で、今週は特に進捗なしです。明日からがんばります。