2008.01.21

カラクリ人形の瞳のその奥

何だか無性に花ゆめコミックスが読みたくなる時ってあるよね。久々に俺の乙女回路がフルドライブ。
そういや最近読んでねえなあと思い立って、書店で気の向くままに買い込んできましたー。せっかくなんで、一言感想でも書かせていただきたく。

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今回手を出してみたのは以下の3作品、全て期待以上の面白さで大満足!リンク先から試し読みができますのでご覧あれ。
「オトメン(乙男)」(著:菅野 文)
単純に分かりやすかったのはこれかなー。絵もレベル高し。どうも「オトメン」っつー単語はマスコミの所為で変に一人歩きしているみたいですが、この漫画自体は普通に面白いっす。徹頭徹尾ギャグ漫画、実はネタそのものは古典的なモノが多いように思いますが、斬新な切り口で全て持っていってくれます。個人的には、1巻で多かった少女漫画「らぶちっく」とのリンクが大好きです。「だからァ、ライバル宣・言(はぁと)」がもう最高。次第にその手のネタが少なくなるのがちょい残念ですが。

「カラクリオデット」(著:鈴木ジュリエッタ)

新しさを求めるならこちらを。なるほど、少女漫画でおにゃのこアンドロイドを描くとこうなりますか。「はわわわわ」とか「いけないと思います!」とか言わないあたりが、むしろ俺らには新鮮なのです。つーか同じ白泉社でも、「ユリア100式」とはエラい違いですな。オデットのぶっきらぼうな口調がクセになります。
「友嬢サバイバル!」(著:中村 世子)
最も(俺のイメージする)少女漫画らしいのはこれかも。そうそうこれこれ、こーゆーのが読みたかったのよ!元・大金持ちのお嬢様が庶民の暮らしに四苦八苦、という展開はベタながらも、ストーリーや見せ方が落ち着いていて安心して読めます。いわゆる「1/4スペース」の雑談が面白いのも、少女漫画の醍醐味っすよね。
……っとまあ、少女漫画も読むわ、お人形さんとも遊ぶわ、甘いものには目が無いわの俺ですが、断じてその「オトメン」とやらではないですよ?てゆーか本来は趣味嗜好の話なのに、いつの間にか見た目メインにすり替えてるからマスコミは恐ろしいわー。ま、そんなら俺は堂々と「オタメン」かもしんないけどね!ってはいはい落ちたからこれで締めていいよね(なげやり)。