2010.03.05
心に沁ミル
豆を弄るなら電動よりもやっぱ自分の手でした方がイイよね。もちろんコーヒーの話です。
や、前に住んでいた部屋ではあまりの狭さにそんな気にもならんかったのですが。引越したらやろうと思っていたことの一つに、自分ん家で豆を挽いてコーヒー淹れてみたいというのがありまして。アメリカ行っていた間は、電動ミルを使っていたのですけれど。これがまあ「何?何なの誰か今ドリルで壁に穴とか開けてる?」って思うくらいの爆音がするタイプだったので帰国する際に置いてきました。で、このたび手挽きのミルを購入。
本当は、専門店で1万以上する何か黒くて茶色くてカッチョイイやつが欲しかったんですけど。俺のことですしすぐに飽きるおそれがあったので、とりあえず近所のスーパーで売っていた品を適当に選んできました。
早速挽いてみます。無心でハンドルを回していると、立ち上る良い香りとも相まって、何かこう厳粛な雰囲気に浸ることができる気がしますよ。「いひぃぃッ!? ゴリゴリってぇっ! 中でゴリゴリってゆってりゅのぉぉぉぉぉッ!!」厳粛どこ行った。
んで、飲んでみた結論。面白え!……いや「美味い」とかじゃなくて。「面白い」のね。話に聞いてはいましたけど豆を挽くにせよコーヒー淹れるにせよ、素人がやるとびっくりするくらい味がバラつくことを実感できましたよ。
これもう俺みてーな不器用な人間はインコー(もちろんインスタントコーヒーの略)の方が安定していてよくね?って思うくらい。ひと手間かけることへの自己満足と、毎回違う味になることをむしろ楽しいと思える感覚が大切です。
それでも、ゆったりとしたリビングでくつろぎながら日常の喧騒をしばし忘れて、豊かな香りに心地よく包まれながら過ごす午後のひととkうお苦え!苦いわこれ!
……実際の所。俺、コーヒーには牛乳、アイリッシュウイスキー、ハチミツを適当にブチ込んで飲むのが一番のお気に入りなもんで。こういう飲み方するならインスタントでも、市販のドリップ式のやつでも割と満足なんすよね。まあでも豆を挽くのは楽しいので、しばらく続けてみようかしら。