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2016.06.24

キモヲタ海外滞在記2016年6月・完結編(?)

佐藤登志雄の新刊を買いました。基本的にヒロイン視点のNTRモノを数多く描いて下さる方なので、そらもうマストバイなのですが。今回はそのNTRモノ以上に、人格が入れ替わる話がとても良かったです。男女で人格が入れ替わるとTSっぽくなって残念ながら俺のストライクゾーンを外れるのですが、女の子同士で入れ替わるという所がポイントでして。ところでヒロイン視点のNTRモノって、よくよく考えるとNTRよりもビッチモノという認識の方が妥当なのではないのでしょうか。その「ビッチ」という用語にしても、英語圏では単に「嫌な女」という意味が普通で、俺らが受ける印象とはかなり違うらしいのです。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

以上、アイルランドに古くから伝わると言われる叙事詩の一節をご紹介差し上げたところで、例の旅のレポートを続けたいと思います。

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早起きして、もう一枚あいかさんをパチリ

時差ボケの影響もあるので早起きは苦になりません。人通りの少ない早朝を狙って、宿近くの教会で撮影ターイム。これとは別に、右上でツイートしたあいかさんが個人的ベストショットだったのですが。この写真もなかなかお気に入りです。さて、この後はダブリン最後の観光へ。

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ジェムソンのビジターセンター

ご覧のように、完全に街中です。ここでお酒を造っているワケではありませんが、売店やらバーやらは結構充実していました。

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読めますか?

これまた既にツイート済み、この日の晩飯にふらりと寄ったビアハウス店内。なかなかシャレが効いていたので、お許しを得て撮影させていただきました。文字の並びでなんとなく想像できますよね、視力検査です。「もしこの文字が全部読めるなら、もう1パイント飲むべし(ウソウソ、お酒はたしなむ程度にね)」というようなことが書いてありました。

さてここで、名残惜しいですがダブリンの話はおしまいになりまして、後はスオムス経由で日本へ帰るのですが。ちょこちょこ言及していたように、そこでとんでもないミスをやらかしました。えーと簡単に言いますと。スーツケース回収出来ないまま、ゲート抜けて空港の一般エリアに出てしまいました。

ダメっすよね、ヤバいですよねこれ。一度でも海外旅行経験がおありの方なら、割とゾっとしていただけるのではないかなと。

主な原因は2つ。何度も利用している空港で油断があったこと、そして不運にもフライトが遅れた所為で知人との約束の時間が迫っていて焦ったこと。日本からこの空港へ到着するのには慣れていて、出口までのルートも分かっていたのですが。今回はEU圏内からのフライトでこれまでとは違うゲートに到着したところ、どうやら出口が複数あったらしく。そんなこと全く気付かずに、単に”EXIT”の表示だけを追いかけた俺が出たのは2A出口。でも正解は2B出口だったらしいのです。後になって、「そういや飛行機を降りる直前のアナウンスで、何かそんなようなことを言っていたかも?」なんて気付いても後の祭り。

空港の道順は基本的に不可逆、後戻り出来ませんからね。一瞬真っ青になって、「お、俺の命はどうなってもいい、あのスーツケースだけは助けてくれ! 中には貴重なお酒と、あいかさん(ヘッドだけ1st)が入っているんだっ!!」という心境になりました。いやまあ最終的には空港のINFOで確認して、どうやら備え付けの内線電話で係の人を呼び出せばゲートを開けてくれるということが分かって、何とかなったのですが。さすがに肝を冷やしましたわ。

では最後に。アイルランド土産でメジャーなものと言えば。

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それはもう、このように

レトロゲーム雑誌ですよね。

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こんなページ見せられたら

テンション上がりますわ!

……。

ええと失礼しました、次回はちゃんとした「(自分への)おみやげ」について報告差し上げたいと思います。んではまた。

2016.06.15

C90当落結果

貴サークルは日曜日 東地区 ”プ” ブロック 22bに配置されています

あ、おかげさまで夏コミ受かってました。

……。

い、いえーい? うぇあー。

……仕方ないじゃんか! ええもう乗り遅れましたよ祭りに。「貴サークル」祭りにさぁ! ちょうど発表のタイミングで飛行機に乗っていることがほぼ確実だったので、通知メールも初めから設定しませんでしたし。

ところで今回はジャンル変えた1発目ですし、高確率で落ちることを覚悟していたので喜びもひとしおです。そしてその喜びと同じくらい、あるいはそれ以上のプレッシャーが。これまでとはかなり違った本を作ることになるので、ノウハウがあまり活かせず手探りの部分が多いのです。何しろ大きな声ではまだ言えませんが、可能であればお、おおおオールカラー? すなわち全ページカラーの本を作りたいと無謀にも考えておりまして。やっぱ無理かな、最初は無難に様子見でコピー本にした方が? いやでもせっかくスペース頂戴したからには? ……うん、今とりあえず印刷会社の料金表見て悶絶してるところ。当サークルの頒布数程度なら手堅くオンデマが妥当なのですが、(無駄に)長年続けてきた同人好きとして「オフセ本」という響きへの憧れは捨てきれないものがですね? これ見ていると300部刷りたくなる人の気持ちが良く分かります。もちろん俺はやりませんけど。

何がどう転んでも、従来とは一味違った本が出来る見込みですのでよろしくお願いいたします。例によって全力で仕事休んで作業します。

2016.06.14

キモヲタ海外滞在記2016年6月・後半

湿度高っけえな日本は!? ええと、どうにか無事帰ってきております。やるべきことが色々と溜まってしまってバタバタしていますけど。まずは旅の報告の続きを。

さて、早くも旅は後半戦に差し掛かります。楽しい時間はどうしてすぐに過ぎるんだろと、誰かが言っていましたけど。海外旅行の場合それはそれとして、チキンハートな俺にとっては楽しさ以上に気を張っている所為ってのが大きいと思います。旅程の再確認やら身の回りの注意やらで、時間があっという間に過ぎてゆく感じ。そういう意味では、たまに出くわすツアーの団体客を見ていると、海外であそこまでリラックス出来るのは皮肉なしに凄いと思いますわ。

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なかなか格好いい駅に到着

ダブリンからコークまでは、電車で約3時間ほど。チケットは事前にネットで購入して、構内の端末に予約番号を入力すると現物が出てくる仕組みでした。

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出発までかなり余裕があったので一休み

日本でもジューススタンドはよく見かけますが、こちらはメニューがアグレッシブです。このペースト状の物体は、アボカドとキュウリとりんごと、あと何だったか忘れましたがそんなのが入っています。味はその、ご想像の通りと言いますか率直に言って美味くはないです。でも、俺のメシの写真をご覧になれば一目瞭然、今回の旅では野菜を採る機会が少ないのでこういうのは大変有難いですよね。いやまあ俺の定義では、麦や小麦そしてホップから出来ているビールは野菜に分類されることになるので、補給は充分ということになるのですがそういうこと言っていると本当に身体を壊すからやめましょう。

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やっぱりこの国には緑が似合う気が

アメリカでもイギリスでも、そしてここでもそうだったのですが、電車は出発の10~20分前になってやっと搭乗ホームが決まり、電光掲示板に表示されるシステム。慌しくてどうにも慣れません。何かそうする理由があると思うんですけど、残念ながら身近に鉄ヲタがいないので今のところ何故かは分かっておりません。

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車内はとても綺麗

今回は、奮発していわゆる「一等車」にしてみました。俺にとっては、昔のイギリスを舞台にしたミステリーくらいでしか聞いたことのない用語です。これまでは一等なんて貴族が乗るものであって、平民の俺は乗ってはいけないのだと半ば本気で思っていたのですが。海外の二等車といいますか普通車といいますか、いざ乗ってみると座席は狭いしスーツケース置く場所は少ないしで、新幹線の普通車のイメージで行くとかなり残念な感じであることが多い気がしまして。それなら今回は試しに一等にしてみようかなと。往復で一万円くらいだったので、充分アリですわ。

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これは割りと恐ろしい

何がって、車両とホームとの隙間。普通に人一人落ちそうな、スーツケースを落っことしそうなくらいに開いています。これが普通なのか、日本が細かすぎるのか。たまに海外に来るとこういうのも新鮮です。

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宿に到着

ツイートでも触れた部屋です、こちらは別の角度から。やっぱり広くて豪華。値段はダブリンの(問題の)宿よりもずっと安いのですが。せっかく良い部屋なのに、基本的には寝るだけだったのでちと残念。もう少しここで過ごしたかったです。というわけで、荷物を宿に置いたら早速市内散策へ出発ー。

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もちろん飲みに行きますよビールを

ここも事前にチェックしていた場所です。醸造所とパブとを兼ねているらしく。

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通りに面している入り口をくぐるともう一つ入り口が

なかなかにオサレっすね。でも俺、仮に日本でこんな造りの店があったら、警戒していきなりは入らないだろうなあとも。ここのビールも非常に美味しかったです。この国ではとにかくスタウトが有名なのですが、ここはレッドエールやペールエール、ヴァイツェンなど色々なスタイルを作っていて面白い。

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これまた雰囲気あると思いません?

当然のように、流れるが如く、風の吹くままに。二軒目のパブ突入。ここでは定石通り、マーフィーズとビーミッシュとをいただきます。やっぱTAPは信じられないくらい美味いです。自慢するつもりも、外国崇拝するつもりもないのですが。基本的に日本という国のファンである俺ではありますが。ことビールに関しては、ヲタク目線で言わせてもらえば、たとえば日本の居酒屋やビアガーデン等に比べてこっちのパブ文化の方が圧倒的に好きですわ。もちろん日本にも、探せば美味しいクラフトビールがTAPで飲める店があるにはありますけど。数が圧倒的に違いますし。

さて、この後はダブリンに戻ってそこから日本へ帰ることになりますが。道中、どうせ乗り継ぎするならと立ち寄ることにしていたスオムスで大変なことをやらかします。結果的に問題は無かったんですけどね。その説明は次回更新をお待ちください。

2016.06.08

キモヲタ海外滞在記2016年6月・中間報告

ういっす、右上で無事に現地へ到着し、ぼちぼち順調な旅を続けていることはお知らせ出来ておりますが。「ぼちぼち」ってのは、そらもう当然のように不測の事態も生じているワケでして。まあ海外旅行ってのはある意味そうであってこそ。

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初っ端からあいにくの雨でした

出発時の様子。ちょっと見づらいですが、今回の機体はMarimekko柄のやつ。

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空港で飲むビールは何割り増しか美味く感じますわ

かなり割高ですけども。ここのソーセージ屋さんのホットドッグ、何回かリピートしてます。種類を選ぶことができて、これはラム肉のソーセージ。ビールとの相性が素晴らしい。俺基本的にラム肉好きなので、今回の旅でも機会がある毎にラム肉を選んでいます。

さて、上記の食事は空港で乗り継ぎ待ちのタイミング。ロストバゲッジのリスクを少しでも減らすべく、俺は出来る限り往路については直行便に乗る旅程にするのですが。今回はどうしても調整できず、行きに乗り継ぎありとなりまして。幸い、スーツケースは無事回収できました。まあロストバゲッジなんて滅多にあるもんじゃないですけど、万が一行きにやられるとダメージがでかいですし。

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「だぶりん!」って書くとちょっと日常系アニメっぽくない?

最初の印象は「空港ちっさ!」でした。Non-EUの入国審査の待ち人数は数えるほど。だからと言うべきなのか、審査は非常に丁寧かつフレンドリー。俺の経験上、たとえばアメリカの審査はどこでも愛想が無いし怖いです。そしてそれ以上のプレッシャーを感じたのがヒースロー。まあ、悪いやつを入国させない為なので仕方ないとは思いますが。それらに比べると今回担当してくれたおねーさんは、目的地を伝えると”lovely”とかって返事してくれたり、「アイルランドに家族や友人はいますか?」という質問に”No”と答えると”そう、Not yetね”という洒落た回答をくれたりと、心温まる経験が出来ました。

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最初の宿はこんな感じ

とりあえずウエルカム不測の事態、案の定この宿にて見舞われました。市内中心部にありながらかなりの広さで、見た目はイイ感じの部屋ですが。到着するや否やフロントで「アンタ朝食ありのプランで予約しているけど、残念ながらうちのレストランが閉まっていてね。差額はカードに返金しておくから。代わりにそこの道を真っ直ぐ行った所のカフェが朝早くから開いているしおススメだよ」とのことで。まあそのくらいでうろたえたりはしませんが、その付属していたはずのレストランとやらがどう見ても昨日今日閉まったような感じではなくて、ずっと前からやっていない様相。これ、俺が予約した時点でとっくに閉まってたよね? ネットのプラン更新サボってたろこれ? と軽く心の中でツッコミは入れました。翌日は祝日であることが前もって分かっていたし、閉まっている店が多いとすれば朝飯の調達が面倒になりそうだからあえて選んだプランだったのにー。まあそのカフェのメシが美味かったし結果オーライってことで。

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も少し深刻な不測の事態

海外に行く度に、風呂やシャワーのユニークさに驚かされます。今回は都心部の宿にしては珍しくバスタブ付きで、最初は「ラッキー」と思ったのですが。下の蛇口をひねってもお湯が出ません。で、写真のシャワーからは何とかお湯が出ましたが、ジジイのションベンでももちっと勢いあるわ(失礼)! というくらいに恐ろしく頼りない水量で、バスタブにお湯を溜めることは早々に諦めました。んで、写真の下に見えるレバーで水温を調節するらしいことには気付きましたが、10分くらい出しっぱなしにしておいてやっとお湯が出てくる始末。そしていざお湯が出始めると一気にくっそ熱くなるという謎の仕組み。お値段は一応一泊2万くらいする宿なんですけど、さすがにこれはちょっと。これと比べると日本のビジネスホテルって凄っげえなと、改めて心の底から感心させられます。

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初日に行ったパブ

事前にチェックしていた所へ無事到着。かなりの有名店らしいです。ここに限らずですが、どこの店も良い所でした。何が良いかって、俺みてーなショボイ東洋人が独りでふらっと行っても差別されないこと。個人的には、アメリカしかりヨーロッパしかり差別されて当たり前という感覚でおります故。

そして肝心のビールについて、日本だとギネス、あってキルケニーといったあたりですが、せっかくだしそれ以外のやつで。Smithwick’sのレギュラー品と、O’Hara’sのアイリッシュペールエールというのをいただきました。特に後者が俺の好みで、鮮烈なホップの香りとモルティーな味わいが絶妙です。これだけでも来た甲斐があるってものですわ。

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ある日の朝ごはん

かなりのボリューム。去年行ったスコットランドの朝食に少し似ている気がしましたが、ジャガイモがあるのがいかにもって感じです。

ところで先にも述べたように、俺が到着した日の翌日はバンクホリデーという祝日だったのです。これは不測の事態というワケではないにせよ、出来ることなら避けた方が良かったタイミングでした。海外旅行へ行くなら、現地の平日で比較的空いている時を狙った方が良いのは自明の理。今回は仕事を休む時期などの諸事情により、「ここしかない」という日程を決め打ちしたので仕方ないのですが。何しろどのパブも地元の方々で一杯、多少早めの時間に行っても変わりなしという状況で。ビールはカウンターで頼んでその辺で立ち飲みすれば問題ないのですが、席を確保して食べ物を頼むという所までは、このチキンハートキモヲタにとってハードルが高すぎまして。右上で報告差し上げたような事態となったのです。

そうそう、到着した日が日曜だったのもタイミングとしてはあまりよろしくなかったり。一つ予定が狂ったのは、プリペイドSIMを空港で買うつもりでいたのですが、改装工事中だったらしく当てにしていた店が見つからず(俺の探し方が悪かったのかもしれませんけど)、結局市内の店で購入。セッティングを店員さんがやってくれまして、「こんな端末見たの人生で初めてだわー」などと言いつつ丁寧に対応していただきました。まあ何しろ表示が日本語ですし。最後のAPNの設定まではさすがに無理で、「この画面見ながら自分でやってくれ」となりましたが、充分助かりました。

では最後に。この後はコークの街へ電車で移動して引き続き飲みまくる予定でして。スケジュールが結構詰まっていたりするので、ここのメインの日記をもう一回更新出来るかどうか微妙なところですが。上記の通りプリペイドSIMを入手できているのでツイートくらいはもう何度かさせていただけるかと。んではとりあえずこの辺で失礼いたしますー。

2016.06.05

パイントは幸せの単位

んじゃ、ちょっくら飲みに行ってきます。

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マテリアルズ二度目の出番
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行き先のヒント

……てゆーかね。今まさにその国へ行かんとしている状況で、どうせお土産に沢山買い込んでくるのも分かりきっているのに、事前にそこのお酒を買う阿呆はなかなかいないと思うのです。違っげえんだよ色々事情があったの! タイミングとか、ついでの用事とか、そういうのがさあ。

それはさておき。この日記や右上のツールで旅の模様をぼちぼちお届けする予定です。乞うご期待。