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2013.10.22

2013年秋アニメ

ある程度出そろった中、今期はあまり期待していなかった作品がめちゃめちゃ面白く、逆に期待していた作品がちょっと残念。そんな感じです。

普段の俺の嗜好からしたら少々意外な所であり、かつ世間様の評判を考慮すればかなりベタな所で恐縮ですが。「ガンダムビルドファイターズ」と「キルラキル」この2作が素晴らしいっす。ネット上でもあちこちで絶賛されているみたいで、天の邪鬼な俺としては普通ならそっぽを向いてしまう所なのですが。いや、これは素直に認めざるを得ません完全にやられました。きっと両方とも円盤買ってしまいます。録画したものを2回以上見返す作品なんて、本当に久しぶりですよ。

とりあえず以下、もう少し感想を述べさせて下さい。

・ガンダムビルドファイターズ
自分でもよく分からない、謎の安心感とワクワク感。話自体は決して目新しいワケでもないと思いますが、それでも本当に面白いです。バトルシーンは迫力があってカッコイイし、音楽もシーンに合った盛り上げ方をしていますし、何よりキャラクターに個性があって大変に魅力的。ユウキ先輩の口調がことのほかツボに来ます。

……でも、いくら何でもラルさんは反則だと思うのですが。第3話の「た、大尉!」には迂闊にも吹き出しそうになりました。俺もあんなバーあったら行きてえよ。

話の展開も、今後どうなっていくのか楽しみです。個人戦だけではなく団体戦もやって欲しいなあ。ラスボスは親父なのか、それとも親父を乗り越えた上で真のラスボスと戦うのか。当面はセイがビルダー、レイジがファイターという役割分担で行くのでしょうけど、最終的にはセイが自分で戦う熱い展開に期待したいです。

それと個人的にはEDが大好き。元気がモリモリ湧いてきます。EDにアップテンポでノリの良い曲を使ってくれると、作品を見終わった後の余韻が大変心地良いと思うのです。

・キルラキル
まず本作については、今の時代によくこれを作ったと思います。その判断に敬意を表するためだけにでも円盤買いたくなるくらい。だってですよ、現在それなりに安定した売上を見込んで作品を作ろうとすれば、起承転結が特に無くおにゃのこ達がキャッキャウフフする話か、俺TUEEE系男主人公&テンプレ美少女ヒロイン達のハーレム話か、そのどっちかにしなさいというのが現実的かつ無難な方針だと思うのです。

そこへあえてこう来ますかと。スタッフの関係上どうしても「グレンラガン」が比較対象として話題になりますが、俺にしてみれば知人が言っていた「炎の転校生」がよりしっくり来ますし、あるいは「覚悟のススメ」かもしれないし、さらには「少女革命ウテナ」-(引く)耽美さ+(足す)エログロバイオレンスという印象も。

そのグレンラガンは自分の好みと外れていたのであまり観ておらず自信はありませんが、ネタとして視聴者をもっと意識して、計算して作られていたように感じます。対して本作、もちろん計算もあるのでしょうが、それ以上に作り手側の狂気が溢れ出ているように思えてなりません。作りたいモノを作っている、そんな感じ。第3話の「天下に乳房を晒そうと! 恥もなければ怯みもないッ!」からの流れ、笑っていいんだか感動していいんだかドン引きしていいんだか、アニメのシーンで訳も分からずこんなに震えたのはここ最近記憶にありません。OP・ED共に最高。特にEDの80年代風に好き勝手やっています感がもう。

しっかしまあ2作とも、基本的には魔法少女・変身少女モノしか観ない俺がよくまあここまでハマったと思います。一方、期待していた割に……だった作品についてはですね、ええと、まあここで具体名を挙げて愚痴をこぼすのも何なので、知人達との飲み会で思う存分語ることにいたします。