Home > 9月 11th, 2011

2011.09.11

Personal feelings

出来れば自分が中高生の時に読みたかったなあ、というのが読了直後に抱いた感想です。以下バレ防止のため、内容についての具体的な記載は割愛させていただきますが。

P_F.jpg
パーフェクトフレンド(著:野崎まど、メディアワークス文庫)

あらすじ等はメディアワークス文庫のサイトをご参照ください。
……その展開はどうかと思うんだけどな。でも、物語の構成を考えるとそれしかないのかも。とりあえず安易なヲタクネタを減らしてくれたらもっと良いのに。とか何とか、ちょいと一言添えたくなるのは。例によって完全にハマっている証拠だと思います。おっけーおっけー、俺の負けですよやられましたよ面白かったですよう。こうして個別の記事を書きたくなっている時点でもうね。著者の他の作品にも手を出してみたくなりました。
人を食ったような軽快な文体には多少の好き嫌いもあると思いますが、(このレーベルがその括りに入るのかどうかはさておき)「ラノベ」と考えれば充分許容範囲内ではないかと思います。最近の流行には置いてけぼりを食らい気味の俺でも、何とかついていけました。あとがき辺りを見るに、この人その気になればもっと堅めの文章も書けるんだろうなという気もしますし、個人的にはそっちの方向に期待したいです。
裏表紙には「<<友情>>ミステリ」と紹介されていまして、確かにちょいミステリちょいファンタジー風味で比較的噛み応えがあって、読後に何かを残してくれる作品だと感じました。
それと表紙にkashmirを起用した編集サイドのセンスに感謝、グッジョブです。俺はまんまと表紙買いしましたし、内容とも良い感じにマッチしていると思います。「ヲタク向けの皮を被った得体の知れない何か」という点に関して言えば、実はkashmir自身の作品の方が数馬身リードしている感もありますが。少なくともいくらか似たような方向性を持っているということで。
とにかく。キモヲタをこじらせてしまった俺みてーな方にはもちろん、出来れば中高生の方々に読んでみて欲しい一冊です。と言いながらも、ウチの日記の読者にガチで中高生がいたらびっくりしますけどね。毎度これほどにえろげがどうとか触手がどうとかNTRがこうとか、風に翻る白プリーツミニスカートが凄いとか何とか力説してばかりいるこんな日記を。はいはい、中高生は今すぐブラウザ閉じて閉じて。こんなダメなサイト見ていたらロクな大人になんねーからまじで。……うん、何でしょねこの尋常じゃない程の説得力は?中高生と中高年。字面は似ているのにどうしてこんな。気づけば三杯目のグラスが空に。