2006.06.09
先週のおにゃのこ向けアニメ不作じゃね?
えーと、このところ諸事情によりアニメの消化が滞っているわけでして。「ホスト部」は色々あって2話くらい取り逃したショックで、「西魔女」は原作知ってるからもういいやー的なノリで、後ろ髪を引かれる思いはありつつも、こっそり切りました。
で、マイメロ、アニ横は何とかフォローできてて、ふた牛やプリキュアも録り続けてはいるので、「結局俺の行き着く処はソコか」と、何やら業の深さを思い知りましたが。先日ちょっと時間を見つけて、とりあえず先週分、直近の各作品をチェックしてみました。実はふた牛やプリキュアは、過去一ヶ月分くらい溜まっているのですが、それはそれとして(ぇ
・・・ふた牛とプリキュア、予想通りテンション落ちてるわあーorz。それに、珍しく先週はマイメロも微妙な感じでした。ネガティブな記事を書くのは本意ではないのですが・・・。ゴメン、不満を一人で溜め込んでると、ますます心がびょーきになってしまうので!以下それぞれ、直近の話の感想からシリーズ全体の展望まで含めて、コメントさせてください。
【ふた牛レビュー】第10話「とだえた友情☆リオーネのまごころ」
一番気になったのは、「動物を寮に連れ込んではいけない」という規則を破ったことに対するフォローができていない点でした。今回の話に限らず、ロイヤルワンダー学園の現体制に反抗wするファイン&レイン達を描くに当たって、校則への対処の仕方は大いに注意が必要な点だと思うのですよ。間違っても、(事情はどうあれ)毎回毎回違反しっ放しってのはマズいと思います。
だって下手したら、「へー、ルールや規則って、主観や個人的な事情でどんどん破ってもいいんだ!」って印象を、視聴者のおにゃのこ達に与えかねないですからね。現実的には、いくら一見理不尽に思えるルールでも、それがルールとして存在する以上はまず遵守するのが原則で。「おかしいな、実情にそぐわないな」と思うならば、適正な手続きをもってそれを廃止するなり変更するなり、あるいは法解釈って言うの?そーゆー手法を用いて、これはルールに則った上でも正当な行為ですよ、という主張をするなり、ってのが一応、僕らが生きていく上で大切なことだと思うのですよ。
そういう小難しいオトナの事情を、アニメ作品の中でさり気なく子供達に伝えるってのが、凄えカッコイイしクリエイター冥利に尽きると思いません?だからさ、今回も魔法でゴリ押しするだけじゃなくて、例えば「ワンダードラゴンは保護指定されている特殊な生物であり、校則の『動物』には該当しない」とシフォンがさらりと言うとか、玄関でミルクを与えつつ「いえ?寮には入っていないデスヨ?」的なとんちを効かせるとか・・・。
あるいはあえて、ファイン達の行動は感情を優先させたものでよい(その方が似つかわしい?)とするならば、「ワンダードラゴンを救ったことで環境保護団体から表彰されて、減点はチャラ」とか、何かしら最終的なフォローが欲しかったのですよねー。毎度毎度、「減点されてもへいちゃらだい!」というスタンスでは、物語が薄っぺらいものになってしまうのではないか、と危惧されます。
( ゚Д゚)ノ ・・・子供向けの作品で、そこまで屁理屈こねられるお前のアタマが一番危惧されます。
【プリキュアS☆Sレビュー】第18話「本日特売!満と薫がお手伝い!?」
今回のお話自体は非常にストレートでシンプル、かなり良かったのではないでしょうか。特に、みのりの存在が貴重であることを再確認しました。うん、イイね、彼女は。彼女がいるだけで、中盤にぐっと安定感が増すね。
で、問題はさ。これは初期シリーズ以来ずっと抱えている課題ですけど、ぶっちゃけバトルがつまんねえんですよ。
思ったんですけどね、今回のプリキュアは奪われた泉を取り戻すという、基本的にいわば攻め手の立場じゃないですか。(かろうじて、泉の最後の一つを守るという守備面もありますが)それなのに実際は、バカの一つ覚えで襲い掛かってくるアクダイカーンの刺客を、降りかかる火の粉を払うような感覚で迎え撃つバリバリの守り手に徹している、そのあたりの矛盾に問題があるような気がしてなりません。加えて、今回のパン屋でのエピソードなど各話メインの物語の流れと、見せ場のバトルシーンとの関連付けが、そもそも難しいんですよね。作品の設定上、大きな欠陥があると言わざるを得ない気がします。
それでも、どっかのタイミングでプリキュアが攻勢に転ずるような展開になれば、がぜん面白くなると思うのですが。・・・シリーズの伝統とは言え、アクダイカーン側がどことも知れないあなぐらにただ潜んでいるという設定がある時点で、既に取り返しがつかないことになっているのかー!?もしこのまま、プリキュアに6つの泉を取り返されるまで、淡々と刺客を送り出しては倒されることを繰り返すだけだったら・・・。アクダイカーンの指揮官としての資質に、大いなる疑念が生じますよ。あと、刺客連中がキモいしイタい。どうにかなんねえかなー。
【マイメロクルー!レビュー】第10話「サッカーできたらイイナ!」
マイメロ全盛期のテンションに比べるとパワーダウンは否めない、って言うかむしろこの程度が普通なのかもしれませんがw。フットサル部VSサッカー部が、いつの間にかマリーランド連中による代理戦争の体を成している、というカオス展開は従来どおりですが、その割にはただボール蹴っているだけで、ピアノちゃんの擬態以外は見所に欠けたかなあ、と。
何より、最後の高橋さんのシュートを横入りした内田くんが止める、という演出の意図が分かりませんでした。ここは普通、メンバーチェンジで相手方のキーパーとして加入した内田くんが高橋さんのシュートを見逃して、「へっ、練習不足のせいで反応できなかったな。・・・いいシュートだったぜ、高橋」とか言っちゃう展開、あるいは疲労のあまりシュート寸前で倒れる高橋さん、思わずそれを庇いに行く内田くん、気付けばボールはそのままゴールへ、という展開などがしっくりくると思うのですが。ま、あえてベタな展開を避けるという意図があったのかもしれませんが。
ネ申話なときのマイメロは、カオス展開でどんだけ弾けても最後はキレイにまとめてくれる、その落差がまたイイ!と信頼することができていたために、今回はちょっと肩透かしを食った感じでした。あ、でも番組終了後の提供クレジット画面で、スカートでリフティングしてる高橋さんのカットはとても良かったですな。俺も木陰から見守りてぇ!とか思ったね。
ところで、本シリーズにおける潤君の扱いが、どう考えても間違っているように思います。今のような道化ではなく、彼は本来、このシリーズの中核を成す存在であるハズです。しかしながら、中の人の聞くに堪えない演技と相まって現時点ではものすごく軽薄な印象があり、全然魅力的に感じません。ただ、前回の京都で、ちょっとした前フリもありましたし、小暮とは歌ちゃんを巡って争い、柊しゃまとは兄弟間の確執を経て理解し合うという、重要な役割を与えられることに期待します。ついでに演技力の向上にも。・・・いや、きっとさ、今はわざとそういう演技しているんだよ、な?いずれ大化けすんだよ、うん、そうだそうに違いない。
それと今後、ギャグ面に関してウサミミ仮面に頼りきりになるのだけは、避けて欲しいと思いますねー。
さて。こうなると、実は「アニ横」が一番安定して見られるのかもしれません。大幅な制約の中に、突き抜けた自由を持たせた設定の勝利、それに尽きるような気が。しかも最近、どう考えても大友向けのネタが増えています。「MISSION:IMPOSSIBLE」(スパイ大作戦)なんて俺らにしか分かんねえよ、おはようフェルプス君w。
・・・。ハッ!?Σ(゚Д゚;)
気付いたら、えらく長い間しゃべくってしまいました。えっと、こんだけ語れるってことはさ、何だかんだ言って俺、これらの作品が大好きってことだよな!うん、よしよし。