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2007.08.07

スバルの秘密

「ねーティア」
「あによ」
「私たちが出会ってから、今日でちょうど一年になるんだよ」
「そーかもしんないわねー」
「それでね、いい機会だと思うし、私、ティアに伝えたいことがあるんだ。すごく、大切な話」
「!?」
「こんなこと、まだ他の誰にも言ったことないし、正直に話せば、ティアに嫌われちゃうかもって思うんだけど……」
「あ、あのね、スバル」
「でも!私もう、黙ったままなんてイヤだから。これからもパートナーを続けていくなら、ティアにだけは、ちゃんと知っておいて欲しいんだ!」
「ス、スバル、分かったから、少し落ち着きなさい。いい?その、それはどうしても今言わなきゃなんないコトなの?……お、大方察しはつくけど」
「ふぇっ!?ティア、もしかして気付いてたの!?」
「そっ、そんなの、見てれば大体分かるわよ」
「そっかー、やっぱりティアの目はゴマカせないか。えへへ、これでもバレないように努力してたつもりなんだけどなー。……ゴメンね」
「なっ、何で謝んのよ!ア、アタシは別に?そーゆーのに偏見は持っていないつもりだし」
「ティア……」
「ただし!偏見は無い、ってダケだかんね!?」
「うん、分かってる。世間では、私みたいなのに嫌悪感を抱く人がまだまだ多いってことも」
「了見の狭い連中が多いんでしょ、こればっかりはどうしようもないわよ」
「でも、ティアがそこまで分かってくれているなら話は早いや。(プチ……プチ……ふぁさ)」
「な゛っ!?アンタ、服っ!?」
「ティアにはさ、私のありのままを見て欲しいんだ」
「ま、ままままま待ちなさいバカスバルっ!!こういうのは、その、ちゃんと、手順を踏んでからっ……!?」

……とまあこんな感じのやりとりが、過去に行われていたに違いないと思うがどうか。ちなみにその後ティアさんは、三日間寝込むと思うんだよ色んなショックで。