Kei's Asylum

和（なご）たん総受け！？(* ﾟДﾟ)
置いといて。フォグ＆日本一ソフトウェアから発売中の推理アドベンチャー「雨格子の館」をプレイ中です。えーと、まともなレビューは、よくウチにもコメントくださる「忍者屋敷」さんトコにお任せするとして。コレ、面白いわ。昨日徹夜しました。
個人的に、ミステリを表現する際にあまり使いたい言葉ではないのですが。本作のイメージを一言でお伝えするなら、どうしてもこう言わざるを得ないと思います。「本格」だ、コレ「本格」だよ！！
各所で言われているようですが、確かにストーリーやシステムは完璧ではなく、100点満点のゲームではないかもしれません。しかし。この手の作品に対して、「犯行の動機がイマイチ薄い」だの「登場人物の生死如何によって、一部の些末な台詞のつじつまが合わない」だののツッコミは、無粋ってモンだと思うですよ（ネタバレじゃないかもしれないけど一応伏字）。そりゃ、より完成度が高いに越したことはありませんが、それ以前に！
「嵐の山荘」の「見立て殺人」において、弱気な大学生の「僕」になれるんですよ！？ミステリ好きとして、これ以上何か言うことがあるでしょうか！？殺害現場を！自分の目で調べて！アリバイ表を！自分の手で編集して！その雰囲気だけで、もう最高じゃないですか！考えるな、感じるんだ！！
加えて、キャラクターがとにかく個性的で魅力的で。殺人事件であるにも関わらず、全体的にほんわかとした優しい流れであるのがとても好ましいです。それと、腐女子の方には絶対ツボがあると確信いたします。俺ですら、椿クンやひおりんにはどきっとさせられます。通なら暗石さん。（※色々な意味で伏字）
さて、自分のゲーム歴を振り返ってみれば、大昔の「ファミ探」とか「神宮寺三郎シリーズ」とかのコマンド総当りアドベンチャーを除けば、ミステリ系のゲームってあんまプレイしていないんですよね。例えば、「かまいたちの夜」はサウンドノベルですし、「2」でミステリであることを自ら放棄して悪趣味な三流ホラーへと堕ちた作品ですし、「逆転裁判」はそのユニークなシステムにこそ魅力があり、犯人が分かっている所からの証拠集めやアリバイ崩しは大変面白いのですが、犯人当てにしようとしたシナリオは残念ながら破綻しているモノが多く、とてもミステリとは呼べない代物ですし。
上記に比べると今回の「雨格子」は、本当の意味での推理アドベンチャーと言え、ミステリ好きにオススメできる作品だと思います。でもぶっちゃけセールスは上記2シリーズの方が遥かに上なんですよねー。いや、「かまいたち」や「逆転裁判」は、それはそれとして面白いシリーズだと思いますし、それらを貶めるつもりは全く無いのですよ？むしろ、これらシリーズをプレイされている方にこそ、「雨格子もやってみ？」と伝えたいのです。
それと、「雨格子の館」をプレイして面白いと思われた方は、綾辻行人の「霧越邸殺人事件」を読まれることをオススメしますし、逆もまた然り。えー、他にこの手のオススメ作品をご存知の方、ぜひお知らせください。読みますorプレイします。
まあそんなこんなで、私自身F・O・Gの作品をまともにプレイするのは実は初めてだったりしますが、すっかり惚れました（今更でスミマセンorz）ので、まずは6月に出るらしいMISSINGPARTSの再販版を、そっこーで予約しました。
そして、ここ最近再燃しつつある私のミステリ熱が、次回のような記事を書かせたのでした。（続く）