2014.11.20
時は動き出す
原稿作業中はね、なるべく本屋とか行かないようにしているんすよ。だってすっげえ上手い漫画が沢山置いてあるし。こんなに数多くの面白そうな作品が世の中にあるのなら、俺が仕事中にこつこつネタ考えてダラダラ残業しつつ体力温存して、家帰ってちまちまやっている原稿作業の意味無いじゃん! って気分になって凹むし。いやまあそもそも商業作品とてめーが趣味でやっている同人活動とを比べてはならないのですが。そこまで掘り下げて考えるような話でもないので勘弁してつかあせえ。
その一方で、ステキなインプットがあればアウトプットにも良い影響があるじゃね、という考え方もありますので。
ねこのこはな(モーニング KC) 著:藤沢 カミヤ
書店の棚に並んでいたのをふと手に取ってみました。「当たり」を引いたと思います。ネットでもこういう買い方が出来るようになれば電子書籍に100%移行してもいいんですけど、まだまだそこまでは至りませんねえ。原稿作業で疲れている身には、こういうほのぼのとした作風が沁み入ります。公式サイトで試し読みが出来ますのでぜひ。何がどう面白いのかというのは説明が難しいのですが。こはなちゃんのキャラクター、特に台詞回しの一点突破でやられました。
フラグタイム(少年チャンピオン・コミックス・タップ!) 著:さと
こちらはこの第2巻で完結。良かった。すっげえ良かったです。期待&想像以上の綺麗なまとめ方でした。何度も読み返したくなる良作です傑作です。この構成は本当にセンスありますよ、甘くてほろ苦くて切なくて。はい、言いますよ本日の恥ずかしい台詞を俺もう言っちゃいますよ覚悟はよろしいですか、せーのっ、百合とかじゃねぇよ青春なんだよこれは! タイトルが”flag”じゃなくて”frag”だというのにも2巻目にしてようやく気付いたのですが、fragmentなのかfragileなのか、それとも別の何かなのか。何にしても良いタイトルだと思いますわ。
で、冒頭の話に戻って。そうは言いつつ、そんなに凹まなくてもいいんじゃねーのと結論づけてみる。だってそうしないと俺もう心折れちゃうし!? 立ち上がれないもの! という本音はいいとして。誰かに見て欲しいから本作るってのもアリなのですがそれ以上に、自分が作りたいから作ってる感が強いんですよね。そらもうこちとら、どうしようもなくヲタクだし。あ、それとどうしようもなくドMでもあるので、そうやって悲劇のヒロインぶって自分を追い詰めた方が興奮してテンション上がるのかも。
うん、最後にちょっと良いこと言いそうな流れがあったけど台無しにするとこまで含めてお約束。さて、もうひと頑張りしますか。