2017.01.06
冬コミC91ありがとうございました!
挨拶が遅くなり、大変失礼いたしました。新年の通信トラフィックの集中を避ける為、記事の更新を控えておりました。もちろん嘘です。原稿作業&コミケの疲れを癒やすべく、久々に「何もしない」日々を過ごして充電中でした。
さて。今回本当に有り難いことに、想定以上のペースで頒布することが出来て新刊完売となりましたこと、ここに重ねてお礼申し上げます。
せっかくスペースまで足を運んでいただいたのに新刊が手に入らなかった方々、誠に申し訳ありません。……でもね? これでも、ギャルゲジャンルで本作っていた頃よりも多めの部数を、割と勇気を出して刷ったのです。当サークルのように小規模で活動している身としましては、10部、20部の在庫を抱えることすら(部屋のスペース、そして何より精神的に)キツイという現実を、ご理解いただけますと幸いです。
ただまあ、さすがに今回は部数の読みが甘かったと言わざるを得ず、次回のイベントに向けてもう少し追加で刷ることを検討中です。頒布物が一種類だけだと、ちと寂しいですし。
そしてお詫びばかりで恐縮ですが、ついでにもう一つ。当サークル責任者がスペースに不在の際に、売り子を代わってもらっている方々は、残念ながら当然ながら、俺のような変態ではありません。ウイスキーどころか、お酒をほとんど飲まれない方々ばかりです。
ご存じのように、俺には友達が少ないです。……泣いてないし。学生時代に比べたら今の方がずっとマシだし。その数少ない友人達に、かなりムリを言って売り子を代わってもらっている状況でして。せっかくウイスキーに関する話題を振っていただいても、対応が難しいのです。
当サークルに来て下さる方々と友人連中と、両方に迷惑をかけることになりかねないので心苦しいのですが。個人的事情により、どうしてもヒロイン視点露出モノやオリジナル百合本(今回は二日目でしたけど)を買い漁りにいかなければならないので。これはもう、いかんともしがたく。
いやまあその、遅めの時間に来ていただけば本人がいる可能性はそれなりに高いです。もし消化不良の方がいらっしゃいましたら、奥付やカタロムに記載のアドレスにメールでも送って下さいませ。ついでに「次回以降の本でメールの内容紹介してもよいよいよい」的なコメントも添えていただけると、お便りコーナーっぽいネタが作れるので大変助かります。
では最後に、いつも通りイベントの所感をば。
……。
すっげえ複雑な気分です。
正直言って、こんなに速いペースで頒布できるのは過去経験が無く、スペースにいた友人達と一緒に驚いていた次第で。素直に嬉しかったです。「俺の同人活動の基本姿勢は、数を沢山頒布したいワケでも、利益を出したいワケでもなく。自分が本当に作りたい同人誌を作って、即売会に参加したいだけなんだ!」といきがった所で。より多くの方々に手に取って貰えた方が、そりゃあ嬉しいし楽しいというのが本音です。
一方で。ギャルゲ本を作っていた頃よりも、オリジナル本の方が頒布数伸びるってのは、筋金入りのヲタクを自認する者として、どうにも釈然としないものがありまして。
ええと、誤解を恐れずに申し上げれば。同人業界では、何となく、色々な意味で、一次創作>二次創作という価値観があるように思います(俺の作っている本は評論ジャンルなので、厳密な「創作」とはまた違うのですが)。もちろん、実際にはそんなこと無くて、即売会に参加している人たちは一般参加者もサークル参加者も同じお祭りの参加者だし、サークル参加者の中では一次創作だろうが二次創作だろうが、上下など有りません。みーんな友達、みーんなアイドル! かしこまっ!
ただ俺にとって、実は二次創作こそが「同人活動」の中心だったのです。
何度も似たようなことをここで書いていますが、何気なく初めてコミケに一般参加した時に。「ああ俺は、アニメ・漫画・ゲームを好きでいていいんだ。おまけに、それらを題材にこんなにも楽しいことをやっている連中が大勢いるんだ! すっげえ!」と、大きな衝撃と感動とを覚えました。二次創作の持つグレーでカオスな部分も全部引っくるめて憧憬の対象だったし、現在でもそうなのです。という訳で、てめーの作った二次創作本よりも評論ジャンルの本が数多く頒布されるということが、何と言いますかヲタクとしての名折れ? のような印象を抱いてしまうのです。全て戯言に過ぎませんが。
そしてそうは言いながらも、そのギャルゲ本を作っていく中で培った数々の経験が無ければ、今回のウイスキー本も生まれませんでした。ギャルゲ本につぎ込んだ情熱は今も変わらず自分の中にあり、何らかの形で創作に活かされているのだと信じつつ。キモく、楽しく、慎ましく。同人活動を続けてゆきたいと思います。